先人達の偉業は時代を越えて語り継がれます。
日本だけでなく、世界のあらゆる国で沢山の英雄譚が存在しています。
西洋など、諸外国の多くの英雄(ヒーロー)は基本的に常勝無敗、完全無欠な強さで敵を打ち破ります。
その輝かしい戦績は多くの国民の心を打ち、時代を超えて語り継がれています。
さて、日本の戦国武将はそれらとどこが違うのか。
戦国時代は、形を変えて昔から何度もブームを発生させてきました。
絵巻物、大衆演劇、浮世絵、小説、テレビドラマ、現代ではデジタルメディアにまで進出しており、若年層から老年層の男性はもちろん、今は女性達の「アイドル」にもなっています。
それらのメディアで、戦国武将は「己の中の敵」と戦い、「敗れた姿」「散り様」を私達の感性に訴えます。
他の国のヒーローたちとは少し違う「劣等感があり屈服するヒーロー像」は、観る者に対してその姿を「美しい」とまで思わせてしまいます。
諸外国の英雄とは違い「闇と影」を色濃く持ちながらも、なお輝き続ける日本の戦国武将たち。その輝きにこそ、現代人にいまだ必要なメッセージが存在し、私達は自国の歴史にひそやかに輝く英雄像を描くべきだと考えたのです。
語るべき「ダークヒーロー」は今まさにそこに居るのです。
闇の様な黒い兜に、キラリと輝く「下弦の三日月」。この前立て(鎧兜の前飾り)は伊達政宗のシンボルです。
そして「愛」の前立てで知られる「直江兼続」のシンボルは「愛染明王」であったりします。
シンボルを頭の上に掲げて、自分には無い大きな強い力を得ようとしたデザイン。
戦国武将が着たこれらの鎧は、いわば自らを強く恐ろしく見せる「パワードスーツ」なのです。
そしてそれは現代の男の子達が、熱中して観ているロボットアニメにも繋がります。
実は、あのロボットもこのロボットも、どこかで見た鎧や兜の形をしています。
そう、戦国甲冑は現代にも通じる、「強さ」の普遍的シンボルなのです。
戦国時代の世界観を崩さないようにしつつ、
今の時代の観客に受け入れてもらうよう、
キャラクター・メカニックを作りあげる。
これが製作する私達のシンプルな答えです。
輝ける戦国武将たちの「一大絵巻」を新しい世代へ渡したい。 そういう動機で私達はこの物語を作り始めました。
現在のメディア産業は、キャラクタービジネスを主体に置いており、 様々な物が、コミックなキャラクターに置き換えられています。
元々戦国時代は「動乱・価値観の激動」など、ドラマチックな要素に溢れており、 しかも、新規に作り上げた世界観にはない、強い説得力があります。
そうした時代背景にある「世界観の深み」や「複雑な人間関係」は、 キャラクターをより魅力的なものに見せ、観客の想像を膨らませるはずです。
戦国時代に潜在するそれらの魅力を、より現代的なものに変化させることで、 私達は「戦国驍刃デュラハン」が単に物語だけでなく、 地域も巻き込む拡張性のあるコンテンツへと成長するのではないか、と考えているのです。








